めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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NECのゲーミングUMPCはテレワークに使えそう

かれこれ4年ほど前からGPD社の端末を契機にUMPCと呼ばれる8インチ前後の小型のノートPCがいくつかの会社から投入されている。

従来のPCとはやや毛色が異なるカテゴリーのものであり、メーカーは新興の中国企業ばかりであり、用途もCPUがAtomで処理能力は低めの端末なのだが、それでもゲーミング用という位置づけを名乗っているなど、従来のPCとはやや違うスタンスだった。大手の企業は当然そういったカテゴリーは相手にしていなかった。ゲーミングノートPCを投入する会社もあることはあるが、14インチよりは大きいサイズであり、搭載しているCPUはノートPC向けとはいってもTDPなどを見ると十分な処理力を有していて、デスクトップをコンパクトにまとめてノートPCを名乗っているようなものが多かった。

たしかに、ゲーミング用途としてはAtomでは力不足で、その後継で出ている端末のCPUも省電力モデルだったりしておおよそ処理力には疑問が出るようなものばかりだった。メモリ搭載量を増やそうが、ストレージ容量を増やそうが、8インチという横幅の狭さがネックになって実用性に乏しいので、一時的な流行で終わりそうな分野だと思っていた。ただ、自分のレッツノートRZ4でも省電力CPUながらFSXをグラフィック表現を最小限にしてプレイできているし、スマートフォンのゲームもあるわけで小型のゲーム端末というのはあってもおかしくないのは分かっていた。

先日、NECが8インチのゲーミングUMPCの試作品を発表したという。アイソレーションキーボードでキーは丸い形、一部の配列は不規則的、ユニットを取り付けてコントローラーを左右につけられたり、レッツノートRZ4のように画面を回転させるとタブレット状にもなるようだ。NECは国内メーカーでは珍しくタブレットを作っていたり、昔もPC98のハンディ機やMobioNX、モバイルギアなどを製造してきたので、この種の小さい端末には強い歴史はあるわけで、表向きゲーミング用途ではあるが実際は小型ノートPCのジャンルへの再参入を狙っているのではなかろうか。

LAVIEの薄型モデルも軽量をうたおうがフットプリントの大きさがネックとなるし、タブレットだとキーボードが無いことで不便という小型端末を求める需要は一定数あるだろう。スマートフォンの使用がメインになっている層からすれば大きなPCは欲しくないとか、かといってテレワーク需要が今後も一定数あることからPCは持っておきたいとか、そういった需要があのソフトなタッチの見た目になっているのではなかろうか。テレワーク体制だと、既存の自宅の机の中にPCを入れ込む必要がある。そのPCでオンライン会議ソフトとOfficeやメールチェック用のブラウザを起動する必要がある。そうすると、一定の処理力は必要になる。

ゲーミング用途というよりは、デジタルネイティブ世代と言われながらもスマートフォンばかり使ってPCを持っていない若い世代には、独特の丸いキーとか小さすぎる筐体も受け入れやすそうである。これで市場投入されたら、ゲーミング用途で購入したいユーザーや製品やサポートがしっかりしたものが欲しいUMPCマニア層も恩恵を受けられることだろう。