5年くらい前にMicrosoftのストアで配信されて次期作がそろそろ出るのではないかとか言われていたMicrosoft Flight Simulatorが、Microsoft Flight Simulator 2020として夏に発売された。店舗へ行くと、結構このゲームのためなのかディスプレイのリフレッシュレートを気にした客が店員とやり取りしているところを見かける。彼らも長年新作を待っていたのだろう。
FS2020は基本的にはネットでデータをDLする形で、90GBもDLする必要があったり、アップデートで更に10GBちかくDLするようだ。そこまで容量を食う理由が地形データであり、実景のようなリアルな地表の表現が一つの売りになっている。
個人的には、そういったものは簡素でいいので、航空機の操作性や航空標識などをリアルにしてほしいと思う。ちょうど、Flight Simulatorが一般向けと業務用のロッキードマーティン製のPrepae3dに分かれていったうちのPrepae3dのようなものを求めている。機材も最新のジェット機はいいから、旧世代のプロペラの旅客機や戦闘機を操作したいのだが、そういったものは別売りで収益源にしたいのか、FS2020には収録されていないようだ。
好みの機体のデータもFSXやP3D用のものが取り込めるのかなどはっきりしないし、急いでインストールする必要のあるソフトとも思えず、今のところ静観している。管制や航空標識に従ったVFR、IFRをするぶんにはFSXでも十分であるし、FSXは2006年のソフトなので今のPCなら余裕で動作する。好みの機体もたいてい網羅されているのでFSXやP3Dは好きなように使える。もちろん、リアルさを追求すると相応のCPU性能やGPUは必要だが、最小設定ならビジネス用のノートPCでも駆動する。
それで十分なのだが、さすがにそれでは物足りなくなってゲーミングノートPCを購入した。画面も広いし音もダイナミックで楽しい。ただ、もっと性能抑え目のPCでも使えるから、コンパクトに場所を選ばずフライト出来るというメリットもFSXにはあった。FS2020はそのゲーミングノートPCでも性能が足りない。インストールしても力不足で使い物にならないだろう。
プレイに上達してもそれでフライトライセンス取得や維持にはつながらないのだから、そこまで熱量を入れる必要は何だろうかと時々思うが、PCやコントローラーを合ったものにするとより深みにはまるだけの魅力があのソフトにはある。